友利修先生の記録
記録。
友利修
国立音楽大学教授
音楽文化教育学科 音楽情報専修
1958年生まれ
日本の表現の自由戦士とかが好きな二次元表象も、あれを描いているのが基本、男で、その性的ファンタジーに興奮していることに気づいてぞっとしたことないかな。基本的な男の表現者と男の享受者との間のホモセクシュアルな関係。サークルになって実際の女性関係なくそれをわあわあやっている滑稽さ。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2021年8月2日
・仰りたいことは「ホモソーシャル」だと思うのですが、こういう間違い方します?
と思ったら指摘に対してこういうリプライをしてますが・・・
ご指摘ありがとうございます。このコンテクストでは「ホモソーシャル」が適切だったと思います。但し「ぞっとする」云々は私の「お気持ち」というより、その関係に気づかずにヘテロセクシャアルなコンテンツを享受している、たぶんホモフォーブを含む男性たちへの一種の挑発を込めものではありました。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2021年8月3日
うーん、そういう意図で「ホモセクシャル」を持ち出す意味ってありますか?
なお、友利先生のツイートを「ゲイ」と探したところ、現時点で4ツイートが確認され、そのうち4つがWi Spa絡み、1つは「LGBT運動の中におけるトランスの権利闘争」の話題、そして残りは2012年で文脈的にあまり意味のないもの。
「ビアン」での検索は結果なし。「ホモセクシャル」と「レズ」は1件のみ。まあ、検索自体に漏れがある可能性もありますけどね。
「LGBT」はそれなりにありますが、こんなのを見つけました。
@itsmesakurya 人のセクシャリティの複雑化さに対応するためにはQ (ueer / estioning)のカテゴリーを作らないとLGBT だけではカバーできないというこということなんでしょうけど、これでうちどめでこれ以上長くならないと期待したいです。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2014年2月25日
「これ以上長くならないと期待」ってどういう意味なのでしょうね。
どうして、英語圏の情報を持ってきている女性たちが、極悪差別者やデマ扇動者などと集中的に叩かれるのか分かった。最近まで英語圏の情報は特定の傾向のアカデミアによって独占されていた。違う情報をリアルタイムで並行輸入されるとよほど都合の悪い人たちがいる。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2021年8月2日
このツイート単体で見ると読み間違えるのだが、酷い印象操作である。
ツリーでこのツイートに続いているのがjiji(@traductricemtl )への批判ツイートのスクリーンショットだ。
つまりこのツイートで言う「英語圏の情報を持ってきている女性」とはjijiを指していると思われる。jijiが(意図的とも思える)誤訳も含めて日本語にトランスフォビア言説を輸入してきた中心人物であることはここでは説明しない。
jijiが差別扇動を繰り返しているから批判されていることを「声をあげた女性が攻撃されている」と意味をずらすのは、トランス差別扇動をアシストする強い効果がある。
千田有紀やJ.K.Rowlingなどの擁護についても「批判者に攻撃されるかわいそうな『女性』」というイメージを演出し、彼女らのトランス差別扇動をアシストする論法である。友利修が擁護するトランス差別者はなぜか女性ばかりなのだ。全く同じロジックで男性も差別を煽っており、当然ながら批判を浴びているが(三浦俊彦、森田成也など)、友利修は彼らの名前すら出さない。
これまでフェミニズムの運動が勝ち取ってきた諸権利を、資本の論理が少しづつなし崩しに奪おうとするときに、多様性や包摂等の耳に心地よい言葉が、なぜか、その奪われまいとする抵抗を弱める空気を作るのに作用するなら、それは結局は新自由主義に共犯するものとなっていくだろう。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2021年7月26日
これはフェミニズムと資本主義の関係を逆転させる酷いロジック。
フェミニズムの運動が勝ち取ってきた諸権利はすべて「近代社会=資本の論理」、もっと具体的にいえば資本主義的家父長制に抵抗して勝ち取ってきたもの。そして、LGBTに対する差別も、さらにそれ以外の抑圧も資本主義の支配システムから生じていることを見破るのがインターセクショナリティなのだが、「多様性」や「包摂」といったフワッとしたものを藁人形にして「抵抗を弱める空気を作るのに作用するなら」と自分勝手な前提による批判をしていく。
むしろ、剥き出しの「資本の論理」である新自由主義の運動として、抵抗する人びとを分断支配する道具として「トランス差別」を煽っていると見るべきだろう。実際、極右とTERFは全く同じロジックを使い、実質的に連携しながら差別を煽っている。日本の極右でトランス差別を煽っているといえば山谷えり子、杉田水脈、桜井誠。さらには統一教会や幸福の科学もトランス差別の発信をしている。
自分が「左派」あるいは「進歩派」だと思うなら、トランス差別で極右に取り込まれていることを自覚したほうがいい。
現下の、女性用トイレ問題2.0ともいうべきこ「の減らされていく」問題は、1.0の「トランス女性」を従来の女性スペースに入れる入れないの問題とは直接の関係ないが、フェミニズムの諸問題(イシュー)で考えると大ありで、「入れる/入れない」を実空間と概念空間の両者へのそれで象徴的な結んでいる。
— Osamu Tomori (@orpheonesque) 2021年7月26日
こうやってトランスの人権を「トイレ問題」としてフレームアップする手法じたい、ずっと繰り返されてきた恐怖扇動であり、かつては黒人差別を扇動するためにも使われてきた「女性を守れ」の誤用である。
まだあるだろうとは思われるが、ひとまずこのへんで。